投稿 2021.10.27
私はWEBエンジニアとして二度の転職経験があり、採用担当経験もあります。
私はもともと喋るのが得意ではなく、さらに面接ともなると緊張してより一層喋ることができなくなっていました。
また、何をどうアピールすれば採用されるのかがよくわかりませんでした。
そして不採用となったら自信を失い、いちいち落ち込んでいました。
そんな私でも自分の転職や採用担当者としての経験を通して、面接にはいくつかコツがあることに気づきました。
私は面接で落ちるたびに落ち込んでいました。なぜ落ち込んでいたのでしょう。
それは「不採用 = 自分の能力や人格の否定」と無意識に考えていたからです。
しかし、そうではないし、例え否定だったとしても本当の理由は採用担当者にしかわからないことだと気づきました。
結局のところ採用されるかどうかは運の要素がとても大きいです。
なぜなら、会社の事情によって選考基準が大きく変わります。
「精鋭を1、2名採用したい」という会社と「今年度300名採用したい」という会社であれば後者のほうが確実に選考基準が緩いです。
さらに大手だと採用人数がノルマになってることがあります。
実際に私が勤めていた会社もノルマになっていることがありました。
気に入った会社が出てくると「この会社しかない、落ちたら終わりだ」と考え、盲目になってしまうことがあります。
でも、決してそんなことはなくて、魅力的な会社はたくさんあります。
会社というものは中に入ってみると外から見る印象とは違うものです。
働いてみてはじめて良し悪しがわかります。
ちょっとネットで調べた程度で「この会社しかない」と考えるのは幻想でしかありません。
落ちた後に私たちができることは一つしかありません。
エージェント経由の応募であれば落選理由を教えてくれることが多いです。
書類を見直して、うまく話せなかった質問への回答を改善して次の企業に応募するだけです。
トライ&エラーを繰り返して改善を重ねて、また応募するだけなのです。
私たちがコントロールできるのは自分だけ、切り替えて前を向くしかありません。
面接対策は事前の準備が非常に重要です。
どんな準備をするかというと、自分が話す内容、想定される質問とその回答を文章としてできるだけたくさん書き起こしておくことです。
「事前」と言っても7割程度準備ができたら面接を受けはじめても構いません。
そして、面接が終われば、想定していなかった質問やうまくできなかった回答などがわかってくるので、その都度書き起こした文章を修正していきます。
面接を終えるごとに改善を繰り返すことで、自分史上最強の文章が出来上がります。
どう反復練習するのかというと、面接をたくさん受けるだけです。
最初は用意した文章を話すとき、ぎこちなくと感じます。
しかし、何度も繰り返し同じことを説明していると次第に話す内容が自分の言葉になり、さらに文章を改善していくことで過不足がなくなり、流暢にちょうどいい長さで話せるようになっていきます。
流暢に話せるようになると、余裕が出てきてアドリブにも対応できるようになってきます。
もし入社意欲が高い本命の会社がある場合、なるべく後半に応募した方がいいです。
なぜなら、本命の会社でこそうまく話す必要があります。
前述したように面接はやればやるほどうまくなります。
私も転職活動を始めて、真っ先に一番入りたい会社に応募し、面接結果でことごとく不採用になった経験があります。
的を射ない回答や、言葉に詰まってその場で考え込み、しどろもどろになり、結果を見なくても落ちたことがわかりました。
なので、本命への応募は面接に慣れた後半に挑むのがオススメです。
採用面接はとても残酷です。
たった一度会っただけの人に、たった一度の会話のみで、あなたという人物を評価されてしまうのです。
しかし、逆に言えばそのたった一度だけ、あなたが良い人物になり切ることができればいいのです。
文脈や文章の量によっては必ずしもこの順序ではありませんが、質問に対して、結論を述べた上で「なぜ、そう考えたのか」を簡潔に説明します。
あなたの考え方をアピールする上で理由の説明は必要です。
質問と解答例
Q:
弊社でどのようになりたいか
A:
課題解決提案のできるエンジニアを目指す。
テクノロジーは好きだが、一つの分野、技術を極めるようなギークなタイプではないので、課題や顧客ありきで手段として最適なテクノロジーを用いた解決方法を提案できるエンジニアになりたい。
そのためこれまで関わりの薄かったアーキテクチャなど幅広い知識を身につけ、より高い精度でクライアントの課題解決につながる提案ができるようになりたい。
例えば長所について聞かれたときに、「対人折衝が得意です」とだけ答えても、それが本当なのかどうかわかりません。
なぜ「対人折衝が得意なのか」をエピソードを交えて説明することで、信憑性が出てきます。
質問と解答例
Q:
長所
A:
対人折衝が得意。
喋りが得意というわけではないが、落ち着いたコミュニケーションをとることができる。
不満を伝える時でも、不満をそのままぶつけるのではなく、相談ベースで会話すること、代替案を提案することで前向きな会話になると考えている。
現職の評価精度が、年に一度の面談による印象評価のみで昇級が決まる点に不満を感じていた。
評価精度についてどう思うかそれとなく周囲にヒアリングした上で、公平性に欠き離職にもつながっている可能性を社長に伝えた。
他社の採用している評価制度を参考にいくつか提案したところ、マネージャ陣で議論の末、日々の作業に対する達成目標(結果)、行動目標(プロセス)を立ててその達成度合いによる評価をしていく、というものが採用されることになった。
実際はネガティブな理由だったとしても、ポジティブな理由にしておいた方が印象がいいです。
「◯◯が嫌だから」という言い回しは「◯◯のため、もっと△△したかったから」のように「自分のやりたいことを叶えるため」の行動であるように言い換えるとポジティブに聞こえます。
Q:
転職理由
A:
現職では、システムエンジニアという職業柄もあるが、仕様が決まっているために、自分のアイデアや選択肢を持つのは難しい。
もう少し自分なりに考え、選択できる仕事の幅が欲しかった。
また、システムのことだけでなく、もっとビジネスに近い上流工程を経験したいという思いがあり転職を考えた。
職務の範囲内でやったことはやって当然のことです。
職務の範囲外にも関わらず自発的にやったことは、プラスの評価に値しアピールになります。
Q:
失敗談
A:
システム開発をする中で、簡単な不具合を連続して出したことがあった。
簡単なところほど確実にできないと信用を失う。
原因は開発者内でスキルの差があり、品質にばらつきがあること。
また、それをチェックするフローが漏れてしまっていた。
品質向上のため、共通性のある画面はチェックリストを用意(同じミスを防ぐため)、また開発者同士の相互レビューを実施。
それだけでなく品質向上によるコスト上昇を防ぐため、定例MTGの設置による技術サポート、悩んだときの30分手上げルールの実施を行い生産性向上も同時に推進した。
会社によっては難しいこともありますが、その会社のサービスや店舗を実際に利用したり見学することです。
それを話しどう感じたかを伝えることで熱意が伝わります。
Q:
志望動機
A:
◯◯店を見学に行ったのですが、子供が夢中でプログラミングやものづくりに打ち込める環境があり、従業員も遊ぶように働いておりとても理想的な環境だと感じ志望しました。