投稿 2021.12.15
イラストレーターのおにぎりまんさん @onigiriman1998という方が、NFTアートを販売開始してわずか4時間で完売させ、約4,000万円を手にしたことでSNS上が賑わいました。
おにぎりまんさんは上記のようなかわいい女の子のイラストを描いています。
要は画像や音楽や動画などのデジタルデータのことです。
これまでにもshutterstockなどデジタルデータを販売するサイトはありましたが、これらとNFTアートとの違いは所有者を特定できる機能がついている点です。
今まではインターネット上にアップロードされたデジタルデータが、誰のものか証明する手段はなかったですよね。
NFTアートのマーケットサイトでは画像などをアップロードする際にNFTと呼ばれる証明書を自動的に発行する機能を有しています。
対改ざん性、透明性が高いIT技術を用いているため信頼性が高い事が特徴です。
OpenSeaやtofunftなどのサイトを利用することで、誰でも簡単に「所有者証明書付きのデジタルデータ=NFTアート」を販売できるようになったのです。
注意点
残念ながら出品すれば誰でも儲かるという甘い世界ではありません。
おにぎりまんさんはNFTアートを始める前からTwitterやInstagramなどのSNSで精力的に活動していたようです。
2017年からすでに仮想通貨業界に身を置いておりインフルエンサーの仕事を手がけることもあったようで、すでにイラストレーターとしては需要が高い方でした。
しかし、今回のような偉業を達成したのはNFTアートが盛り上がりを見せ始めているのが起因しています。
今の現実世界で、1万円以上する絵を3000枚も即売させるようなことは、有名アーティストでも簡単ではないでしょう。
NFTアートはその性質から購入者に所有感を与える事ができ、投資的な性質もあります。
また、新しい技術のため注目度が高まっており、高額でも将来性があれば買ってみようという需要が少なからず増えてきています。
これまでイラストレーターとして活動してきた方にとっては、絶好の機会と言えると思います。
NFTアートには所有者証明書がついていると説明をしましたが、具体的にはそれぞれのNFTアートが透明性の高い一意の識別子と紐づけられます。
その識別子を用いて、NFTアート自体をコミュニティへの参加権とするなど、通行証的な役割として利用することもできます。
ただ単にNFTアートを販売したとしても、一定の購入者は現れるかもしれません。
しかし、NFTという機能や仕組みを利用して、「なぜNFTアートとして販売するのか」ということ突き詰めていくと面白い試みができ、注目を集める事ができるかもしれません。
有名な事例としては「Loot」というプロジェクトがあります。
ぜひ参考にしてみてください。