投稿 2021.10.26
未経験からWEBエンジニアに転職経験があり、現在は個人事業主として活動するIT業界約10年の「にいよん」がお答えします。
WEBエンジニアという言葉の定義は様々な意味合いで使われますが、このサイトでは以下のように定義します。
この定義に該当するエンジニアは2種類あります。
上記、2種類のエンジニアも人や会社によっては役割が違うこともあります。
どちらも担当する人をフルスタックエンジニアと呼びます。
この記事を見ている方はWEB上でサービスやアプリケーションを提供できるITエンジニアに興味があると思います。
同じような職種でも呼び方がいくつもあったりしますが、募集職種としてはだいたい以下のように書かれていることが多いです。
IT系のエンジニアにはたくさんの職種があり、ITブームに便乗してどんどん増えていくので正直なところ私もよくわかりません、大まかに以下のように分類してみました。
詳細説明は割愛しますが参考にしてみてください。
WEBサービスやWEBアプリケーションなど、WEB上のシステム(WEBシステム)を開発します。
WEBシステムとは
WEBエンジニアの業務内容で一般的に知られているのは〈製造〉や〈実装〉と言われるプログラミングをする作業だと思いますが、実はWEBエンジニアの業務内容は多岐にわたります。
これも人や会社、立場によって差はありますが、以下のような業務があります。
WEBエンジニアの基本的な業務内容
WEBエンジニアの上記以外の業務内容
上記はあくまでウォーターフォール型開発(現在の主流である開発スタイル)を想定した一例です。
アジャイル型開発をはじめ、さまざまな開発スタイルが登場してきており、WEBエンジニアの業務内容もどんどん変化しています。
プログラマーの定義も曖昧ですが、上記の業務内容の中でも製造と簡単な試験のみを行う役割の人をプログラマーと呼ぶことが多いです。
役割としては少ないですが、WEBエンジニアよりも劣っているわけではなく、手を動かすのが好きな人や特定の技術を突き詰めたい人が、WEBエンジニアにはならずプログラマーに留まる傾向にあります。
中には特定のプログラミング言語やフレームワークに深く精通しており、あらゆる問題を解決できるスーパープログラマーのような人も存在します。
WEBエンジニアに限らずIT系のエンジニアの需要は2021年現在非常に高く、超売り手市場です。
経済産業省によると、2030年には約79万人のIT系の人材が不足すると言われています。
出典:経済産業省
経験のあるITエンジニアであれば転職するのは難しくはありません。
人気のある大手企業でさえ、優秀なITエンジニアを採用するのに苦労しています。
また、ITエンジニアはIT専門の企業だけではなく、どの業界においても重宝される市場価値の高い人材です。
WEBエンジニアはパソコン一台あればどこでも仕事ができる職種です。
新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークを推奨している会社がIT業界を中心にかなり増えました。
実際に一緒に働いている人で、ホテルを渡り歩きながら仕事をする、いわゆるワーケーションをしている人も少なからずいます。
さらに最近は居住地を問わず、遠隔での仕事を前提とした副業求人も増加傾向にあり、田舎にいながら東京の会社に勤めることも可能です。
以下はマイナビが出している職種別の年収ランキングです。
1位と3位がITエンジニアです。11位までにITエンジニア職が4つも入っています。
出典:マイナビ
実際に私がWEBエンジニアとして6年目の時に転職した時も、年収が約300万円も上がりました。
また、需要が高いということは、求人数だけでなく、業務委託として受けられる案件もたくさんあり、フリーランス専門の案件を取り扱うエージェントも増えてきています。
エージェントを使えば営業も難しくはありませんので、副業で小さい規模からはじめて、安定してきたら独立するという方法も難しくはありません。
次から次に新しい技術が誕生し、今までの技術もものすごい速さで進化しています。
好きでやり続けられるのであれば問題ありませんが、ただお金を稼ぐだけの手段としてみた場合に、プライベートな時間を使ってまで勉強をするのは苦しいと思います。
私の周りでもいましたが、趣味でもずーっと個人のシステム開発ばかりしている人も少なくなく、実際に一緒に仕事をすると知識も技術も豊富で、こういう人には敵わないといつも思わされます。
WEBエンジニアであれば人と関わる必要がなく、ずっと黙々と作業ができると思ってる人がたまにいますが、これは大きな間違いです。
基本的にWEBエンジニアとしてリーダーやマネージャーにキャリアアップするためには「喋る」ことを求められます。
スーパープログラマーのような特定の分野に秀でた人、キャリアアップは諦めてルーティーンのような仕事ばかりする人、これらのような人以外は上に行けば行くほど、顧客や要件作成者と交渉したり、課題解決の方法をプレゼンしたり、メンバーに要件を伝えたり、どんどん喋ることがメインの仕事になっていきます。
システム開発的要素も少なく、インターネット上に情報も豊富なWordPressなどは、独力で稼ぐという意味では早い人なら3ヶ月未満でできるかもしれません。
しかし、開発チームの中の一人のWEBエンジニアとして、一人前(指示されて、わからないことを調べたり聞きながら、自走して製造や試験をできるレベル)になるのに一つのシステムに取り掛かってから最低でも一年は必要だと思います。
一つのシステム、一つのプログラミング言語やフレームワークをそれなりにやると、次に違うシステムや違うプログラミング言語に取り掛かる場合でも学習コストは小さくなっていきます。
最初のハードルを越えられるかどうかが大きなポイントです。
現在別の職種で働いている方が、WEBエンジニアになる方法を説明します。
いきなり転職活動を始めてしまうのも悪くはないと思います。
しかし、未経験となるとそれなりに倍率は高くなり、ハードルは上がります。
少しでもシステム開発やプログラミングについて勉強をし、さらに面接でポートフォリオや開発実績を見せることができれば転職できる可能性は格段に上がります。
オススメは転職活動と勉強を同時に始めてしまうことです。
この章では以下について解説していきます。
WEBエンジニアの中にはプログラミングについて学んだことがなかったり、プログラミング経験のない人もいます。
特に大手のWEBエンジニアは、自身の手は動かさず、開発会社を雇って指示をする立場にいることが多いので、上記のようなWEBエンジニアが多い傾向にあります。
しかし、私個人の考えとしてはプログラミング学習をした方がWEBエンジニアになる近道だと思います。
私の知るプログラミング経験のないWEBエンジニアでも優秀な人はたくさんいますが、いずれもWEBシステムの仕組みを熟知しており、開発会社に適切な指示ができています。
WEBシステムの仕組みや概念について、知識をつけるだけなら本やインターネットで十分ですが、プログラミング学習はWEBシステムを自身の体験によって理解できるので、より深く理解できる手段だと考えています。
また、独立したり副業として案件を受ける場合、自身の手を動かして開発する案件がほとんどです。
プログラミング学習はWEBエンジニアになるために必須ではありませんが、推奨はします。
プログラミングの学習はものすごく多くの選択肢があります。
独学でプログラミングを学ぶ方法は以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
プログラミングスクールに興味のある方は以下の記事を参考にしてみてください。
未経験からITエンジニアになれる厳選プログラミングスクール5選
私のオススメは転職支援の手厚いプログラミングスクールで学び、短期間で効率的に転職することです。
中には無料で通えるプログラミングスクールもあるのでオススメです。
上記の記事で紹介しているプログラミングスクールは転職エージェントも兼ねています。
無料カウンセリングも実施しているので、転職支援を受けつつ、プログラミングスクールの話を聞いた上で入学を検討するのがいいと思います。
バックエンドエンジニアを目指す場合
フロントエンドエンジニアを目指す場合
気になる会社のサイトを見て直接応募する方法も悪くはありませんが、それだと自分の知る範囲の会社しか応募することができません。
転職サイトや転職エージェントをうまく活用して、〈良い会社〉を探し出す行動が大事になります。
転職サイトは以下の2種類を使い分けるのがいいと思います。
どちらもクチコミを見るのにクチコミを書く必要があります。(または料金を払う)
少し手間ですが、絶対に利用した方がいいです。
クチコミや点数はあくまで参考程度に考えた方がいいですが、応募する会社を探すのに非常に役立ちます。
会社のクチコミが見られる転職サイトでも会社の求人があったりするので、そちらから応募しても構いません。
しかし、「リクナビNEXT」や「type」などの有名どころは、求人数が圧倒的なので利用しておいた方がいいです。
また、取り扱っている求人が違うので複数使うのがオススメです。
以下は未経験からWEBエンジニアを目指すのに特化した転職エージェントです。
前述したプログラミングスクール紹介の記事で書いたスクールも転職エージェントを兼ねており、いずれも未経験特化型です。
プログラミングスクールに入学しなくても転職エージェントとして利用できるので参考にしてみてください。
また、転職エージェントにも複数登録することがオススメです。
理由は気の合う担当者や、希望の求人に出合う確率が上がるからです。
詳細は以下の記事で説明しているので気になる方は読んでみてください。
いうまでもないかもしれませんが、有名ではない中小企業が採用されやすいです。
特別なスキルや実績がある場合を除いては、大手や人気のベンチャーは難易度は高いです。
また、IT系の企業には大きく分けて以下2種類の仕事の仕方があります。
自社開発の方が当然人気があり、一括請負やSESをしている会社の方が数も多いので入りやすい傾向にあります。
条件や会社の規模、知名度、自社開発有無はあらかじめ妥協することで採用される可能性を高めることができます。
自分の能力や年齢、転職にかける時間を考慮し、どのような企業に応募するか検討するのが望ましいです。
だからと言って、自分の望みを諦める必要はありません。
経験とスキルがついたらWEBエンジニアとしての市場価値は高くなり、難易度の高い会社に転職できる可能性も高くなります。
私自身、一括請負やSESを生業とする会社に6年ほど勤め、大手通信会社に転職することができました。
その時には名だたる企業からたくさん内定をもらい天狗になったものです。
ただ、妥協すると言っても以下の3点は条件として押さえておきたいところです。
このような点を確認するにあたり、直接聞きにくいこともあるので、転職エージェント経由で確認するなどうまく活用するようにしましょう。
WEBエンジニアになるのは簡単ではありません。
未経験で入社しても挫折してやめていった人も何人も見てきました。
しかし、WEBエンジニアを目指す過程で得ることのできるスキルはどこにいっても通用します。
また、どの会社、どの職種で働こうとITの知識やシステム利用は切っても切り離すことができません。
学校の授業でプログラミングが必修になったのも必然と言えるのではないかと思います。
実は私の妻もWEBエンジニアを目指し挫折した一人です。
今では総務・経理として働いていますが、WEBエンジニア時代に培ったEXCELのスキルや、わからないことの調査力・検索力、そして日常業務のシステム化可否の判断もでき業務の効率化にも貢献しています。
小さい一歩で構いません。
お金をかけないプログラミング学習からはじめてみませんか。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。